寺田 由美(国際教育交流センター長)

学生の皆さんへ
今年度、国際教育交流センター長を務める寺田です。
さて、最近よく耳にする言葉に「エンパシー(empathy)」があります。皆さんは、意味をご存じでしょうか。日本語では「共感」と訳されることが多いこの言葉は、オックスフォード辞典によれば、「他者の感情や経験などを理解する力」を意味します。つまりエンパシーは、同情心や思いやりを指す「シンパシー(sympathy)」とは異なり、一定の努力をしないと身につけることのできない力と言えます。では、どうしたらエンパシーを修得できるのでしょうか。
派遣・交換留学や語学研修、あるいは学内で催される様々な異文化交流のイベントへの参加は、その力を身につける良い機会になると思います。異なる背景をもつ人々との出会いは、他者の視点を理解し尊重する姿勢を培うと同時に、自分自身への理解を深めることにもなるでしょう。また、それは皆さんの視野を広げ、世界をより良く理解する一助にもなると思うのです。ブレイディみかこさんの言葉を借りれば「他者の靴を履く」ことで、今まで気づかなかったことが見えてくるかもしれません。言葉や文化の違いに戸惑うこともあるでしょう。しかし、その戸惑いは皆さんを成長させてくれると思うのです。
国際教育交流センターでは、皆さんが多様な文化に触れ、視野を広げることができるよう、サポートしてゆきます。いつでもセンターにお立ち寄りください。
友松 史子(国際教育交流センター・特任准教授)

人、もの、情報は日々ものすごいスピードで国境をまたいで行き交い、これに伴い私たちの取り巻く環境も目まぐるしく変化しています。
そのような変化のうねりの中で、語学力とともにグローバルな教養、視点を身に付けるだけでなく、課題を見つけ主体的に解決していく力、数ある情報の中から最適な判断をして素早く行動を起こせる能力、粘り強くやり遂げる、難しい状況に直面しても粘り強く乗り越え行く力、様々なバックグラウンドを持つ人たちと上手に連携していく力といったものは、みなさんにとって将来、大きな武器となります。
海外体験は語学を伸ばすだけではなく、渡航先の生活の中で日本で生活するだけでは遭遇することのないたくさんの”初めて”を経験する機会でもあります。例えば、日本のやり方がすべてでないことを知ったり、今まで考えてもみなかったような考え方や価値観に出会ったり、時には日本ではさっさと済ませることができる用事も1日かかってしまったり、日本の友だちには何も言わなくても意を汲んでもらえることも、現地の友だちにはなかなか理解してもらえなかったり、楽しいこともつらいこと、困難なこと、その一つ一つの経験起伏に富んでいると思います。
この起伏に富んだ経験は、先に述べた力をはじめとして視点を転換する力、柔軟性、リーダーシップなど様々な力が引き出したり、さらに伸ばしたり、新たに培ったりとダイナミックな成長機会となります。
KGEPは、みなさんがグローバル社会で活躍するために求められるスキルを学士課程を通じ、主体的に伸ばしていくことをサポートするプログラムです。一人ひとりがKGEPを羅針盤としてグローバル社会で活躍するために自分に必要なスキルを培っていくことを期待しています。